HP3589A修理
製作中だったポータブルTRXも一段落ついたので、以前からの懸案であったHP3589Aの不具合を修理してみることにしました。
特定の条件とはCFがおおよそ15MHz以下でSPANを10KHz以下にしたときに出ます。
しかもCFが偶数の時は出なくて奇数の時に出ます。
おそらくは、LO関係のどこかのPLLのレンジが外れているのではと見当をつけて
Agilent時代にDLしておいたサービスマニュアルを見てみると、調整方法が詳しく書いてあります。
そこで片っ端からチェックしてみました。
チェックするのに使ったのは、HP53131A、HP8561E、FLUKE8840Aです。
Adjustments3(-7V±0.25V)
ギリギリですが基準内なので次にいきます。
Adjustments5(H.F.LIMIT 470MHz±2MHz L.F.LIMIT 290MHz±2MHz)
ここで初めて規格外です。
H.F.LIMITが460MHzより上に行きません。
Adjustments6
ここの写真を撮り忘れましたが、すべて基準外です。
このAdjustments6では基板を引き出しEXTENDER BOARDとEXTENDER CABLEを使えとあります。そんなものは無いので調整用のVRを引き出して調整しました。
Adjustments8
STEPOOL_L 297MHz±0.5MHz
STEPOOL_H 470MHz±0.5MHz
ここは、かなり狂っていましたが基準内に調整出来ました。
Adjustments10
PRETUNE OFFSET 450MHz±0.5MHz
PRETUNE SLOPE 306MHz±0.5MHz
ここは両方を何回か繰り返し調整することで基準内に調整出来ました。
ここでAdjustments5・6に戻って調整したところ無事UNLOCKは出なくなりました。
しかし、Adjustments5のH.F.LIMITは基準内にはなっていません。
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