カテゴリー「真空管TRX」の8件の記事

2018年12月 6日 (木)

真空管TRX 電源

現状実験には以前作った

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一括ON-OFF回路を使っているのですがそろそろ電源をと思い作ってみました。
使ったトランスは

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山水の「PB-3」というもので380V150mAとれるものです。

まずはB電源+200VをFETを使った低電圧回路で作ります。

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B電源用としては、120Vx1・300Vx1・380Vx2の出力があります。
最初は300Vを使ってみたのですが360Vくらい整流電圧があり200Vに落とすとき
ロスが大きく放熱が大変になります。

そこで120Vと300Vの端子間の180Vを利用してみると

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いい塩梅になり

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200Vの定電圧が得られました。

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+12VにはSWRegを使ってみました。

作った後B電源の電流保護回路を付けたくなり

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ATtiny26を使って電流を監視して150mAを超えるとリレーを落として出力を落とす
簡単な保護回路を付加しました。

Vtrx_power_1

その後、よく考えるとヒーター用としてある6.3V・5V・5V・2.5Vの4系統を
上手く組み合わせると+12VのSWregはいらないことに気づき

Vtrx_power_2

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最終的にこうなりました。

このトランスは100Vにつなぐと少し電圧が高目になるので110Vにつないでいます。
-電源は「コッククロフト・ウォルトン回路」の2段接続で6.3Vx2で約-13Vを得て
います。高くしたのはMIX回路でグリッドバイアス用として必要だからです。

2018年11月 9日 (金)

真空管TRX MIX①

真空管の自作をしていると不足しているパーツとか出てきます。
そこでオクで入手することになるのですが、最近は結構纏めた数量を一括でというのが
結構あります。
そんなこんなで2つばかりゲットしました。

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3mHのインダクタ800個

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10uF 400Vの電解C 200個

どちらも大陸製で送料込みで1個あたり10円以下でした。
何個か測ってみましたが変な値の物はありませんでした。

真空管TRXはIF回路が出来たのでMIXを作って実際に受信してみることにします。

最初に実験したのは

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6DJ8を使ったSBMです。
回路は清水さんがHPに掲載されているものを少しアレンジして使っています。

RF=7MHz -10dBm
LO=19.8MHz +14dBm
IF=12.8MHz

この設定で

6dj8_mix1

変換損失-1dB

6dj8_mix3

7MHz+7.01MHz 0dBm 2Tone入力 IIP3=+25dBm
といったものが出来ました。

これをたたき台にあれこれやってみることにします。

2018年10月28日 (日)

真空管TRX IF②

真空管TRXのIF部には6EH7を使ってみました。
この球はGm=12500もあるHighGm管です。
定番の6BA6とかでもいいのですが、この6EH7が結構まとまった数があるので使ってみます。
真空管ソケットの実験で6.5MHzで37dBのゲインが確認出来ています。
今回のIFは12.8MHzとするので35dBくらいのゲインが期待出来ます。
AGC特性をとってみました。

Gain_1

まずはGAIN特性です。
6EH72段の時の-120dBm入力時の出力をオシロで測定してそれを基準に入力を10dB
づつUPした時の出力特性です、素直な特性です。

この時に第一グリッドにAGC電圧をかけた時の特性です。

Gain_2

こちらも結構素直な特性です。

ただこのまま3段にすると広帯域雑音によって悪影響が出てくるので、
CQ誌1980年5月号に山村OMが発表されている記事を参考に2段目と3段目の間に
帯域制限用のフィルタを入れます。

主フィルタと同じX'talを使って6素子で帯域幅10KHzで作ってみました。

X_1

回路図です。

If_2_2

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トランスには10Kタイプの物を使っています、200Vの電圧が掛かるところなので
1次側と2次側の巻き線がくっつかないよう対策して使っています。

AGC制御にはAD8310を使ってみました。
全体のGAINは約100dBあります、真空管回路を50Ω系の測定器で測っているので
参考ですがそれでも半導体を使った100dBの物と同程度であると思われます。

AGC特性

Agc_1

-50dBmより上ではAD8310の入力限界を超えてしまいAGCが効かなくなります。
AD8310の入力に現状30dBのATTを入れているのですが、大きくするともう少し
改善すると思われます。

Copy0035

-120dBm入力時の出力です。

今回発振対策として真空管にアルミ箔を巻いて細い銅線で縛ってみました。
その銅線はアースに落とします。

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これが結構効きました。

2018年9月30日 (日)

真空管TRX IF①

台風24号が一番近いところを通っています。

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現在の気圧は985hPaです、風も北寄りで風速10m程度吹いています。
大きな被害が出ないことを祈るのみです。

真空管TRXのIF部の制作に入りました。
まず決めなければいけないのが周波数です。
決定するために一番元になるのが、XtalFilteになります。
今回作るTRXは3.5Mと7Mの2BANDにしようと思っているのでUPCでそれ以上ということになります。
手持ちのXtalの中で一番数がある12.8MHzの物をと考えたのですが共振幅が小さく
SSB用のFilterは作れそうにありません。

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他の物では12.79MHzの物が40個くらいあって3KHzぐらいのFiterは作れそうです。

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これだとSSB用が作れそうです。

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ブレッドボードで試作してみたところ

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使えそうです。

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キチンと作って

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定数を調整して待機幅を2.6KHzにしました。
マッチングがまだ適当なので通過帯域内にリップルがありますが実装する時に直します。

2018年9月12日 (水)

真空管 混合①

真空管を使ってTRXを作ろうとしています。
真空管は極力手持ちの中から使う。
部品はTR用の物を流用する。
VFOにはDDSを使う。
まずは混合回路から実験を始めます。
真空管の混合回路といえば6BE6のような7極管を使ったものが有名です。
今回は、7極管(6BE6)、5極管(8GJ7)、3極管(6CG7)を使って実験してみます。

Mix

5極管はカソード挿入、3極管はSBM(清水さんのHPから拝借)です
プレート回路に入っているトランスは10Kタイプの物で2次を巻くときに1次と接触しない
ように絶縁物を間に挟むようにしています。
(それでもショートの危険はあるので自己責任です)。

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5極管の実験風景

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3極管の実験風景

実験するにあたって

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7ピン・9ピンの実験用プラットフォームを作って実験しました。

周波数関係はRFIN=7MHz LO=19.8MHz IF=12.8MHz
真空管回路のようなハイインピーダンス回路を50Ω系の測定器で測定するのは
無理があるのは承知しているのですが、相対的に比較は出来ると50Ω系で測定しました。

まずは7極管の結果

Copy0032 RFIN -20dBm

Copy0033

LO=-10dBm
GAIN=-8dBm、IM3=-58dBm(7MHzTT -20dBmx2) IIP3=+9dBm

5極管

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Copy0030

LO=-10dBm
GAIN=+17dBm、IM3=-48dBm(7MHzTT -20dBmx2) IIP3=+4dBm

3極管SBM

Copy0027_2 RFIN=-10dBm

Copy0026_2

LO=-10dBm
GAIN=-4dBm、IM3=-52dBm(7MHzTT -10dBmx2) IIP3=+16dBm

6BE6を基準にすると

5極管 GAIN+25dB IIP3=-5dB
3極管 GAIN+4dB  IIP3=+7dB

5極管はGAINがある分IMは悪化するようです。
送信部は3極管SBMがよさげです、受信部は今後の検討課題です。



2016年1月 6日 (水)

XF

真空管TRXの骨格ですが、まずIF周波数ということで
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この12.8MHzの水晶を使ってXFを作ってみました。

最近はDishalフィルタがはやっているようですが結構定数を決めるのが面倒くさいようです。
又、音が悪いなんて話があちこちでつぶやかれているようでやーめたと昔ながらのやりかたで作りました。

10素子で作ってみました。
選別はしていません。
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入出力の整合はしていません。

ここでいつものように入出力側の水晶をパラにしてみました。
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この時のインピーダンスの様子です。
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入出力の整合をしてみました。
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計算よりかなり帯域が広いようなので少し狭くしてみました。
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もう少し狭くてもいいでしょう。

両脇で群遅延特性が立っています。
このくらいだと大丈夫だとは思うのですが。

以前作ったHF-VHFTRXに使ったXFも同じようなものでしたが聞いた感じでは素直に聞こえました。

HF-VHFTRXではIFSHIFT回路の中でもう1個XFを使っているので両方併せると群遅延特性はまだ悪いはずなのですが、普通に聞こえていましたのでこのまま使ってみることにします。



2015年12月23日 (水)

IF周波数

まずは、IFの周波数を決めないといけません。
手持ちの水晶の中から数のある12.8MHzにすることにします。
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数があるからというだけではなく
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SBを作るのに便利な水晶もあるからです。

さっそく6AQ8を使って
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LSB用 12.8015MHz

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USB用 12.7985MHz

真空管を使ったBM回路は
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SSBハンドブックの中に基本回路が載っています。

今回は、6BN8の3極管部分を使ってP-K分割位相反転回路を作り
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これを残りの2極管X2でSBMを構成してみました。
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その結果はXでした。

AFの入力部分に問題がある感じですが
それ以前にLOの通り抜けが結構あります。

昔の文献や各メーカーの真空管機の回路図を見ても、BMに普通の真空管を使った例は1例しか見当たりません。(7360を使っている例は数例あります)
他は、みなDiを使っています。
普通の真空管でBMを作るのは無謀な挑戦なのか?

2015年12月17日 (木)

6JU8A

次の自作をどうしようかと悩んでいましたが、PWZさんの影響もあり真空管TRXに決定しました。

周波数は、3.5~28MでSSB+A1にしてみようかと思っています。
現在免許は4級なのでA1は必要ないのですが、いずれはA1もと思っているので組み込むことにします。

方向性としては、真空管は現在手持ちにある範囲で作る事とします。
約150本あるので、なんとかなるでしょう(楽観的すぎますねhappy01

で、最初に手がけたのは以前入手した時から気になっていた「6JU8A」です。
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この管は2極管が4個1本の管の中に入っているというものです。
これをDiを使ったDBMと同じ回路で使ってみました。

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出力部分にはFCZ-7を使っています。
入力側はトロイダルコア(謎コア)にトリファイラ10t巻きです。

定数はこれが最適ではないと思いますが、とりあえず管にさわって前に進む打ち上げ花火です。

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とりあえずの特性ですが、HP3589Aを使って入力1Mで測定しています。
IN3.5M、LO=11.0M、IF=7.5Mです。

損失約7dB、IIP3=22dBといったところです。
しかしDi-DBMだと消費電力=0ですが、いかにP電圧は掛けていないとはいってもH電圧6.3V電流0.6Aで3W強も消費するのですから・・
とはいっても、お遊びですからノープロブレムですhappy01